もし、神保町に1日だけ観光にいらっしゃった方から、『観光客に向いた一番神保町らしい食事処はどこですか?』と質問されたなら、私はおそらく『ボンディ』を勧めます。
古書店のど真ん中にある欧風カレーの老舗中の老舗。
日工大MOTからも目と鼻の距離なのですが、店舗入口の分かりにくさから、迷子が続出するお店でもあります。
矢口書店の角を曲がります。なんとも味わいのある書架が印象的です。その道の人にとっては、掘り出し物が見つかるスポットとの事。古いドラマの台本等も販売しているので、見ていて飽きません。
道の反対側にある『中質店』の角を左に曲がり、小路に入ります。写真の様な裏道感漂うルートが『正解』です。
2,30メートルで神田古書センターの南口(裏口)につきます。こちらがボンディへの正規ルートです。
階段を上って2Fに上がるとボンディに到着。
実際の距離は100メートルもありません。
いかにも歴史の流れを感じさせるような、老舗感満載の素敵な空間です。
ジャズが似合いそうな雰囲気ですが、訪問した際はアップテンポな洋楽が流れていて、ミスマッチ感が少しおかしかったです。
店員さんに伺うと一番人気はビーフカレーとの事。ポークもチキンも値段は同じなので、相対的お得感(?)もあり、ビーフカレーに。辛さは中辛にします。
すぐに、バターが添えられた、蒸かしジャガイモが出てきます。熱々です。これを食べて料理を待つわけですが、小食の方はジャガイモだけで結構な満腹になると思いますので、要注意です。
逆にたくさん食べたい方は、ジャガイモのお代わり自由です。
卓上には、福神漬け、干しブドウ、ラッキョウが常備されています。このあたりも老舗な感じです。
すぐに、カレーが運ばれてきます。
カレーポットに並々と注がれています。ビーフもゴロゴロと入っています。
中辛としましたが、辛さは、さほどではありません。フルーティーな甘みが強いです。
モッタリとして典型的な欧風カレー、美味しいです。ビーフも良い感じにホロホロです。
普通盛りでも、量は多めです。大盛りにするとジャガイモとの相乗効果で、相当に満腹になるのでは。
お店を出ると、正面奥には古書店の裏口が見えます。書店街の雰囲気満点ですが、本当に奥まった、謎めいた場所にある有名店だと思います。
値段が1500円オーバーと、ちょっとお高めなので、大学の近くにあるけどなかなか行った記憶が少ないお店でもあります。
しかしながら、味や雰囲気は確か。土曜日も営業しています。
ゆったりした気分の時や、友人とゆっくり食事をしたい時に使いたいお店です。
→ボンディ(オフィシャルサイト)