8月26日に「突然の経済危機にどのように対処したか?今思えば、それで良かったか?」をテーマに、第三回MOT社長会が開催されました。
この回の感想を11期生の中村様から寄稿いただきましたので、紹介します。
8月26日(土曜日)午後3時30分から神田キャンパスにおいて、第三回日工大社長会が開催されました。今回のテーマは、「突然の経済危機にどのように対処したか?今思えば、それで良かったか?」でした。
事例発表として、本学MOT9期生の株式会社ヒバラコーポレーションの代表取締役小田倉さんが、自社の「リーマンショック後、どのような対応をしたか」を発表されました。内容は、リーマンショックを会社変革の契機として位置づけて、生産設備の更新など大規模投資を行って事業領域を高付加価値分野へ変革された御苦労などをお話しいただきました。
この逆境時の変革があったからこそ、現在の高付加価値体制を構築できたそうです。当然ながら、当社もリーマンショックによる大幅な受注減に見舞われ、従来顧客を中心に守りの経営を行いましたが、それだけでなく将来に備えた変革を果敢に断行された姿に感銘を受けました。
参加された社長からは、突然の経済危機などに備えて、金融機関に自社の経営ビジョンなどを十分に説明し自社の魅力(成長性)を理解してもらうこと、経営者である自身自身を信じて「アタフタ」しないこと、従来からの事業や社員を信じて従来事業を核にした経営を行うこと、新規事業などに挑戦せずに従来顧客を対象にした守りもビジネスが不可欠であること、などの意見出されました。
日工大MOTを学んだ筆者(修了生)としては、多くのビジネススクールがビジネスの転換、新たな領域への挑戦、事業転換などダイナミックな経営方針の転換など志向する風潮を感じる昨今、この日工大MOT社長会では、困難に直面をしても浮足立つことなく地に足が着いた対応を考える社長が多いと感じました。こうした地道ではあるが前を向いた変革を進める経営者が多いことが日工大MOTの大きな特徴であり強みなのではないかと思った一日でした。
(11期生中村靖雄)