やり手の中間管理職、あるいは技術職のエース。
企業組織内にて、秀でた業務遂行能力を持つ、所謂ミドル人財の更なるステップアップ、成長。
多くの企業経営者が抱える課題のひとつです。
それに応える、MOT流の解を表現してみました。
ミドル人財がレベルアップし、組織内に、新しい何か、イノベーションを創り上げ、組織のビジョンに沿った形で最適な結果を残す。
それは、前例のない未知に挑戦し、成果を勝ち取るということで、簡単に成し得ることではありません。
では、それなりに優秀な方の、更なるレベルアップが、なぜ適うのか?
中小企業の経営は、経営トップ、社長の個性が色濃く反映されます。
つまり社長自身が、『自分なりのやりかた』で成果を出しているわけです。
そこに近づく、あるいは対等に近い形でお互いの意見を交換できるようになる。
そのためには、ミドル自身も『自分なりのやり方』を会得する必要があります。
しかも経営トップが納得できるレベルで。
一般的には、少しずつ経験を積みながら、時間をかけて『経営者レベル』に到達します。
ただそれは、ある種の『賭け』のようなものです。
佳い経験を積めるよう設えたプロジェクトが、本人に責の無い要因で頓挫する。。
VUCAの時代、想定外の事柄はいくらでも起こりえます。
ただ、失敗をすることは、悪いことばかりとは限りません。
『経験を積んで強くなる』等、それが役に立つ場合も、もちろんあるでしょう。
しかしながら、中小企業としては無用な失敗は出来るだけ避けたいところです。
NIT MOTでは、以下の手順で効率よく、『経営者の視座』に近づきます。
①技術経営の基礎を学び、基本の『型』を知る。
②技術経営の応用を学び、型を基に、自身に必要なさらなる発展を模索する。
③Caseとして様々な型と応用の実践に触れ、自分なりの実践法を見出す。
④『特定研究課題』にて、曖昧模糊とした『自分流』を形にする。
①②は、おそらく座学・独学でもある程度のスキルは身につけられます。
ただ、それは『理論』に偏ったスキルです。
NIT MOTでは『理論ありきの実践』を主眼に置いており、それを身に着けるのが、③④です。
③では、失敗事例を含め学び、『やってはいけないこと』をも知ることが出来ます。
それを知っていれば、『無用の失敗』『レベルの低い失敗』を避けられます。
また、③は同期の院生仲間との議論を基に、自分たちの見解を形にします。
優秀であるが故に、組織の中ではよい意味での刺激を受けづらいミドル人財にとって、
自分と同等のパフォーマンスをもちながら、立場の全く異なる院生仲間は、自身だけでは
見落としがちな、新たなものの見方、考え方等の示唆を与えてくれる、かけがえのない存在です。
そうした、『人とのつながり』を含め、知り得た成果を④『特定研究課題』というFormatで、
可視化・言語化する。
それが、『実践的な経営感覚』を身に着けた院生が得ることのできる『経営者の視座』です。
守・破・離という修業のプロセスがあります。
NIT MOTの学修プロセスを当てはめると、
守:①
破:②③
離:④
と、なります。
1年という短期間のうちに、志をもつ院生を『経営者の視座』獲得へと導く。
それがNIT MOT が15年間培ってきたMethodです。