まずは、MBA、MOT、それぞれの言葉の定義です。
MBA:Master of Business Administration
MOT:Management of Technology
ここで、似たような意味合いを持つ、AdministrationとMaanagerに着目します。
両者を名詞表現にして、AdministratorとManagerで比較した場合の、それぞれの
語感・ニュアンスを英語のネイティブ・センのある方に聞いてみました。
すると、
Administrator:管理者、スタッフ感あり
Manager:経営者、幹部感あり
ということでした。
つまりは、
Business Administration :『ビジネスを管理する』
Management of Technology:『技術を以て経営する』
ということになりそうです。
そもそもコンセプトが異なるように思えます。
なんというか、MOTの方がMBAより抽象度が高そうです。
では、実際のビジネスシーン、新規事業の立ち上げをイメージして、
両者の違いを表現してみます。
むかしむかしあるところに、手先が器用でモノ造りが得意な職人が居ました。
モノ造りは得意ですが、モノを売る、商売はあまり得意ではありませんでした。
そこで、モノを売るのが得意なパートナーを探して連携することを考えました。
まずは、たくさんの課題を短時間に効率よくこなすのが得意なMBAさんの提案を聴いてみました。
MBAさんは、『月に何個作れる?』と聞いてきました。
販売ルートも具体的に考えられていて、職人はモノを作ることに専念すればよさそうです。
次に、発想も風貌もどちらかというと個性的なMOTさんの提案を聴いてみました。
MOTさんは、『イイねソレ!どうやって作んの?』と、聞いてきました。
販売ルートは斬新で、職人は売るモノも一ひねりした新たなものを作る必要があります。
さて、両者の違いに関し考察してみます。
MBA
どうやって効率よく作って、いかに速やかにユーザーに届ける(売る)のか?
ビジネスにおいては基本、大事な観点です。
ただし、若干【売り物ありき】感がありなのが否めません。
効率重視、悪くはない。いや、ビジネスの成功には必須だな。
MOT
まずは、なぜ買うのか?なにがいいのか?を考えるところから入る。
つまり、【価値創造】が起点
その新しい価値をいかにして世に知らしめるか?
面倒だけど面白そうです。
いや、面白いと思える人こそがMOTを学び、駆使するのだな。