MOT vs MBA(その2)

MBAとMOTって、なにがどう違うんですか??

この問い、やっぱりよく聞かれます。

なので、もう一回まとめてみました。

今回は前回よりカジュアルにしました。

 

ただ、やっぱりMBAもMOTもそれを扱う各校でそれぞれの方針がありますので、あくまで『一般的なMOT』と『日本工大MOT』を比較する内容にしました。

 

ちなみに、『日本工大MOT』とは、『中小企業向けMOT』です。

 

 

まずは、MBA、MOT、それぞれの言葉の定義です。

 

MBA:Master of Business Administration 

MOT:Management of Technology

 

ここで、似たような意味合いを持つ、AdministrationとMaanagerに着目します。

両者を名詞表現にして、AdministratorとManagerで比較した場合の、それぞれの

語感・ニュアンスを英語のネイティブ・センのある方に聞いてみました。

 

すると、

 

Administrator:管理者、スタッフ感あり

Manager:経営者、幹部感あり

 

ということでした。

 

つまりは、

 

Business Administration :『ビジネスを管理する』

Management of Technology:『技術を以て経営する』

 

ということになりそうです。

そもそもコンセプトが異なるように思えます。

なんというか、MOTの方がMBAより抽象度が高そうです。

 

では、実際のビジネスシーン、新規事業の立ち上げをイメージして、

両者の違いを表現してみます。

 

むかしむかしあるところに、手先が器用でモノ造りが得意な職人が居ました。

モノ造りは得意ですが、モノを売る、商売はあまり得意ではありませんでした。

そこで、モノを売るのが得意なパートナーを探して連携することを考えました。

 

まずは、たくさんの課題を短時間に効率よくこなすのが得意なMBAさんの提案を聴いてみました。

MBAさんは、『月に何個作れる?』と聞いてきました。

販売ルートも具体的に考えられていて、職人はモノを作ることに専念すればよさそうです。

 

次に、発想も風貌もどちらかというと個性的なMOTさんの提案を聴いてみました。

MOTさんは、『イイねソレ!どうやって作んの?』と、聞いてきました。

販売ルートは斬新で、職人は売るモノも一ひねりした新たなものを作る必要があります。

 

さて、両者の違いに関し考察してみます。

 

MBA

どうやって効率よく作って、いかに速やかにユーザーに届ける(売る)のか?

ビジネスにおいては基本、大事な観点です。

ただし、若干【売り物ありき】感がありなのが否めません。

効率重視、悪くはない。いや、ビジネスの成功には必須だな。

 

MOT

まずは、なぜ買うのか?なにがいいのか?を考えるところから入る。

つまり、【価値創造】が起点

その新しい価値をいかにして世に知らしめるか?

面倒だけど面白そうです。

いや、面白いと思える人こそがMOTを学び、駆使するのだな。